手術当日「いっぱいいっぱい」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこ勘違いなさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめ
まえおき終わり。
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いよいよ手術当日。
数日さしっぱなしの点滴を入れる。これは皮膚にあく穴がデカくなるのであんまり好きじゃない。痕は一年以上消えない。
手術には家族が同席しなきゃいけないのに、だんなが手術15分前になっても買い物から帰ってこなかった。時間ギリギリに帰ってきたので、なぜなのかと聞いたら「最寄りのイオンがもう少し近いと思っていた。間違えた。」と言った。彼の人生には間違いが多いので、わたしはもう少し生きて間違いを正してあげなくてはならないと思った。
全裸にフトンをかけた状態で、ベッドで手術室に運ばれる。ストレッチャーに乗り移り、酸素吸入器を取り付けられた。
「麻酔を流して行きます〜」
と麻酔科医さんが言う。ヒヤリとした感触のある空気が入ってくる。
「大きく深呼吸してください〜」
と言われたので、数回大きく深呼吸をした。
そしたら眠った。
気がついたらICUのベッドにいた。
痛い。去年も味わった痛みだ。
前も書いたけど意識もうろうのフリをしていた。
意識もうろうのフリをしていたら、主治医がやってきて
「大成功です」的なことを言って去って行った。
お礼は言えたと思う。
それからがヒマだった。
絶対安静ということで、痛みと戦いながらぼーっとしてなくてはならない。本やスマホも見ちゃだめ。
眠ったり起きたりが続く。
汗がだらだら出てきて、寝返りができなくて、なんだかいろいろと自分が汚くてイヤだった。風呂はこのあと一週間入れないのも憂鬱だ。
一晩中、看護師が定期的にきて痛み止めの点滴を入れてくれたり、血圧や熱を計ったりしてくれた。