手術45日目「泣いたこと」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこご心配なさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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調子がよくなってきたので、心に余裕が出て来たのか、闘病をはじめた頃泣いた事を思い出した。
あの頃は、仕事をすっぱり辞めて(どちらかというと肉体労働だったので休職という選択肢がなかった。股関節とは一生つきあっていくので手術がうまくいったとしても以前の職業には戻れなくなった。まあ元々そのつもりというのもあって、そのためにとった資格もあるんだけど。)、アラサー完全無職。まあ結婚してるのでいちおう専業主婦か。むなしい。たいした事ないっちゃないけどやっぱりキャリア的ななにかがあるっちゃあるではないですか。それがぶっつり切れる不安があった。
そんで、その頃にすごーーーーーく困ってたのが肩こり・首こり・頭痛だった。
どんな姿勢でも、肩や首に違和感があって、吐き気がすることもあった。特に病院によくある待合の固い椅子なんて座っていられなかった。
で、この頃は、診療所的な小規模な病院に紹介されて、大学病院的な大病院に行っていた。でも、大学病院では股関節ばかりに注目して、肩こりや首こりの話をしても
「あー、そーなんだー、ふーん」
くらいで流された。
仕方ないので元の診療所に行ったら、大病院を紹介してもらった時の親身なお医者さんは出てこなくて、なんかおじいちゃん先生が出て来て
「なんで大病院に紹介したのにまたウチにきたの?コリ?大病院で見てもらえば?」
みたいな態度をとられた。
肩と首を!!お前の診断で!!ちょっと理学療法士にもんでもらったりしたらよいのだけども!!!!
いやよく知りませんよそんなこと、専門家じゃないので。
でも、それで、コリとどうやってつきあっていったらいいのか全く分からなくなって絶望した。折しも雨が振っていた。
わたしは自宅のベランダに出て、雨の中名古屋市の健康相談みたいなところを検索して電話した。今思えば、ちょっと間違ったところにかけていたかもしれない。
わたし「あのう、症状があって、でも病院で見てもらえないんですけども」
窓口のおばはん「あなたね、病院の先生が言ってることが正しいに決まってるでしょ、今はちゃんと病院に通って治すことだけを考えるんだよ!」
わたし(えっ・・・説教・・・?)
その後も、窓口のおばはんは延々と説教をしてきた。
わたしは涙がどんどんどんどん出て来た。
闘病生活に入ることへの不安、
肩コリ程度の症状で苦しむ不安、
肩こり程度の症状を診てもらえない不安・・・
いっぱいいっぱいだった。いろんな不安が押し寄せて、わたしはババァの電話口でわんわん泣いた。
でもババァは「あんた泣いてる場合じゃないよ!」と説教を続けてくる。
なんて心の無いババァなんだと思った。
今思えば電話口を間違えたわたしも悪い。
でもそしたら、せめて担当窓口を案内してくれても良いではないか。
なんとか話を終え、電話を切ったら一気に死にたくなった。ベランドからの飛び降りを決めようか。
あっ、精神科いこ、って思った。
精神科の先生は、いつも優しく迎えてくれる。
「うーん、医者としてその態度はどうなんだろうねえ、でもねえ、整形外科の先生って、自分の専門外だったらよくわからないで終わらせちゃう人いるかも。」
みたいなことを言われた。
肩こりや頭痛は精神的なものから来てるかもしれない。原因は誰にもわからない。
いつもの精神安定剤の漢方をもらって帰った。
それから一年くらい経って、肩こり・首こり・頭痛は筋トレにより見事に消失した。
主治医に教えてもらった頭を四方から手で10秒ずつ押すというトレーニングもよかった。首筋が鍛えられるらしい。
筋トレは至高。