手術30日目「生理くるしい」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこご心配なさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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ヤツがやってきた。そう生理だ。
最近のわたしは主に腹筋ローラーのおかげで生理の腹痛とか気持ち悪さとかが収まってきていた。
でも、手術して1ヶ月、決められた姿勢以外NGで、極端に運動量は落ち、筋肉はおち、腹筋ローラーができなくなってしまったのだ。
で、この一ヶ月で元々醜くくっついていた脂肪はさらに肥大化し、引き締まった筋肉に守られていた内蔵の位置は落ち、子宮に負担がかかるようになってしまった、と思われる。
とにかく痛くて気持ち悪い!めまいがする!以前と同じ苦しさが戻って来た。
ああ〜トイレ行くのもめんどくせえ〜
今まで以上に寝たきりになる。だんなが借りて来てくれた本(だんなは注文すると図書館に本を借りて来てくれるなんという高スペック優しさの塊)を読んでみる。なぜわたしはオードリー若林の自伝を借りたんだろう・・・と思いつつ読み進める。なんかさらっと読めた。
夕方、吐きそうになりながら起きてシャワーを浴びにいった。
ちくしょう〜退院したら腹筋ローラーやりまくってやる〜〜〜〜〜
手術29日目「だんなのありがたみ」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこ勘違いなさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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闘病中は社会と断絶されて孤独だ。
そんな時に支えてくれるのがだんなだ。
だんなはすごい。仕事が忙しくて、平日はかろうじて動く死体みたいになってるのに、わたしの入院中、週末はたまってる家事を一人で片付け、片道1時間くらいのお見舞いに毎週来てくれる。時々洗濯も持って帰ってやってくれる。おやつも買って来てくれる。来たらめちゃくちゃ優しい言葉をかけてくれる。
いつも知らん顔をしてしまうが、とてもありがたいと思ってる。
わたしの生き様はくだらなくて、運がなくてどうしようもないものだけど、この人に出会えたのはなかなかよかったなと一週間に一回くらいは思う。
とっても高スペックとは言えないけど、とっても良いもん釣れたなとじんわりする。
【痛い話です】手術28日目「思い出」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこ勘違いなさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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手術4週目突入する。
あれから約1ヶ月かあ、と感慨深い。
手術後に印象に残ってることがあって、時々思い出す。痛い話なのですみません。読むの自己責任でお願いします。
手術の次の日の朝、ドクターが来て、患部を上にするように寝て、ドレーンを引っこ抜き、ガーゼを交換するという儀式がある。これが麻酔ナシなのである。
去年もやったけど、これすごく痛い。
まず、患部を上にするように横になる。この時、体を一瞬でもひねらせたりしたら、股関節が多分バラバラになってアウトらしい。普通、体を横に向けるには体をひねらせないと一人では無理である。なので、この場合、看護師さんたちが数人来て、わたしの体を数カ所持って、せーので横にする。足が内股になってしまっても股関節がアウトになってしまうので、慎重にまっすぐに、板一枚をそのまま横にするように横向けにされて、足の間には足が内向きにならないように台がはさまれる。
これがもうすでにめっちゃ痛い。だってまだ固定してないしいろいろ・・・骨アカンくなっちゃうんじゃないかってくらい、痛いし不安。
そして、ドクターが来てドレーンを抜く。ドレーンとは、傷口から漏れてくる体液を吸い取ってくれる管で、傷に直接ブっささっている。これを麻酔なしでヒュンって抜く。
痛いよー
思い出すだけで痛いよーーー
わたしはなんかもう限界で、ベッド柵にしがみつき、いつの間にか小須田部長の歌を歌っていた。
ご存知だろうか。めちゃくちゃ世代なんですけど小須田部長。
小須田部長は、様々な困難にぶちあたって、
がんばれ〜
負けるな〜
力の〜限り
生きてやれ〜
という歌を歌う。
周囲の看護師が笑ってたけど、もう気にならない。だって痛いんだもの。あとせっかく手術したのに壊れそうで不安なんだもの。
小須田部長の励ましのおかげか、どうにか無事ドレーンも抜けて、ガーゼも変えてもらって、あおむけにしてもらうことができた。多分泣いてたと思う。
あれから一ヶ月、痛いけど足動くようになってきたし、本当に病院のスタッフには感謝しかない。
手術27日目「我慢」
あけましておめでとうございます。
今年も見ていただけたら嬉しいです。
手術中日記の続きを書きます。
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[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこ勘違いなさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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痛みにマケズ
リハビリにマケズ
退屈にマケズ・・・
いや、完全に負けてます。辛い。憎い、この肉体が。
手術後27日といったらもうすぐ一ヶ月になる勢いである。よくやるよ自分。
この日は、おばちゃんに風呂場で「去年もいたわよねえ〜久しぶり〜」と声をかけられた。わたしも右股関節の手術からほぼ一年で左足の手術に踏み切ったが、人工の膝関節や股関節を入れる人も同じように左右片方ずつ一年くらいあけて入れる人がいる。
正直、おばちゃんは全部同じに見えるので、全く記憶になかった。おばちゃんの記憶に残っている自分が恥ずかしい。なるべく目立たないようにしていたのに。やはり若いというだけで目立つらしい。
相変わらずリハビリがきつい。ゲームやって動画見て過ごす。
2016年ありがとう。
2015年に手術を決めて、2016年は病気の一年だった。
でもそれなりにやれたいことがやれて、遊んでもらって、充実していたと思う。
ヒマができたことで、いろんなすばらしい作品にももであうことができた。
何より、ヒマつぶしと思いつきで始めた股関節ちゃんのまんがが、いろいろな人に読んでもらえたことがうれしい。感謝です。
来年は社会復帰できたらいいな。
手術26日目「おばさんこわい」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこ勘違いなさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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怖い!!おばさんが怖い!!
なにがあったかというと、いつの間にかわたしの病状や年齢を調べ上げて、突然話しかけてくるのだ!!
いや順を追って説明しよう。
人間、調子乗る人ってどこにでもいるじゃないですか。
病院にもたまにいるんですね、調子乗ってる人。で、調子乗ってる人って大抵うるさいじゃないですか、迷惑じゃないですか。
そういう種族が、わたしの入院中にもいたと。
しかも、年齢や手術内容、手術時期によって、ヒエラルキーを形成している模様。いやわたしから見たらそれらの要素のどこにヒエラルキーを感じれば良いのかわかんないんですけどね、とにかくそういう雰囲気があった。そういう人たちは大抵、運動もなんもせずリハビリ室で、大声でしゃべってる。「ぎゃははははー!!マジでーー!!」みたいなこと言ってる。なんかケータイいじってる。怖い。
そういうババァに、この日はリハビリで運動してるときに突然話しかけられたわけです。
いや怖いでしょー怖くね?わたしをヒエラルキーに入れるためか知らんけど、どこからかわたしの病状やプライバシーを仕入れて来て、「手術3週目なんだよね!」とか「手術2回目ってどう?」みたいなこといきなり聞かれるのだ。ケータイ持って。こっちは一生懸命足を横に振ってるのに。これしきのことがうまくできなくて腹立ってるっつーのに。
「はぁ・・・そうですけど・・・」
と言いながら、足振り装置から足を出して、わたしは逃げた。松葉杖なのでダッシュできないのがもどかしい。でもババァも負傷しているので追ってこない。大丈夫だ。
この頃、わたしは手術直後の人が入院する急性期病棟から、リハビリ中心の入院をしている人のための亜急性期病棟に病室を移動した。亜急性期病棟がまたヒエラルキーの巣窟になっていて、もうもうすごくうるさい。
一年前に入院していた時はこんなことなかった。みんなおだやかにそれぞれ過ごしていた。多少のうわさ話はあったけど、あんな大声でしゃべってる人はいなかった。たった一年でこの病院の民度はどうしたんだ。まあ、一部民度の低い人が入院してしまっただけだとは思うけど・・・
消灯しても隣の部屋がうるさい。ここは病院だぞと思う。良い年したババァがはしゃいでんじゃねえぞ。しかも後輩みたいなのを従えて・・・アホらしい・・・
一番うるさくでデブのババァは、健康になったとしても戦って勝てなさそうなのでとても目障りに思った。でも、後日そのババァが退院してから全体的に声のトーンが下がり、メンバーが退院するにつれ徐々にグループは解体されていった。後輩みたいに従っていた人たちは、徐々に口数が少なくなっておとなしくなった。
病院だろうが余計な人間関係は構築したくないものである。
手術25日目「キツイ・つかれた」
[まえおき]
わたしが左股関節の回転骨切り術という手術をした入院中の日記を1日1記事書こうと思います。タイトルが手術○日目みたいになりますが、もう退院しているのでそこんとこ勘違いなさらず。
右足の手術をしたときの日記は、こちらのまんがになります。
はじめの日
まえおき終わり。
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手術3週目をこえたけど、日記に「キツイ・つかれた」しか書いていない。
病棟には本棚があって、いろいろな漫画や小説がおいてあるけど、どうも興味が持てない。というか、ほとんどの物事に集中して取り組めない。ソワソワする。ウツだろうか。
病院のwifiが無いとヒマ死してしまうくらい、インターネットにお世話になっている。ツイッターで世の中の動向を感じ、キンドルで漫画を読み、動画を見て、FF13をやっている。使用制限もないし病院のwifi最高だ。
病気になってトイレを意識するようになった。健康な時は、トイレ行こう!と思ったらすぐ行って帰って来れた。でも病気になると難しい。
まず、トイレ行こう!と思ったら起きる。腰を90度に整えるだけで痛い。次にベッドから足をおろす。足の付け根に力が入らないから、ズルっと落ちるようになりそうになり、それだと筋肉が突然のびて痛いので手で足を持ってゆっくりとおろす。痛い。立つ。姿勢が変わることと足に体重がかかることで痛い。松葉杖を持って歩く。足に体重がかかるたびに痛い。座る・・・
こんな感じで、トイレいっこ行くにも痛い、めんどくさいなど多大なストレスを感じるようになる。なるべく行きたくない。でもヒマなのでトイレが近くなってる感じがする。
そういえば毎朝トイレの回数を数えて看護師に教えていた。あれは何の意味があったのだろうか。
トイレにストレスなく行けるって、一つの健康指標なんじゃないかと思う。