たむらあやこさん著「ふんばれ、がんばれ、ギランバレー!」を読んだよ
私のツイッターにいつもいいねとかを付けてくださる神、たむらあやこ様の漫画が発売された。
私は入院中、
モーニング・アフタヌーン・イブニング合同Webコミックサイト モアイ
このサイトで更新されるのが楽しみだった。
たむらさんの漫画とツイッターを見て、ただのお涙頂戴じゃない、リアルなところがすごくグッときた。
‖難病と闘う姿が本当にすごかった
ギランバレー症候群というのは、難病指定(つまり完治しない)されている大変やっかいな病気だ。
健康な人がある日突然罹患したら、それはそれはショックだと思う。
この漫画で学んだ、たむらさんのすごいところは、受け入れて前向きに進んでいこうという姿勢がいつも描かれているところだ。終わりの見えない闘病生活は、だれだってイヤになる。時折闇落ちもするみたいだけども、「あんなこともあったねー」と後日談にしてしまった。たむらさんの持ち前の明るさがあるからかもしれない。
たむらさんは絵がとても上手で、ギランバレー症候群の患者としてはとても難しいと言われている絵を諦めることなく描き続けた。そして、結局絵を仕事にしてしまった。それも本当にすごいなあと思う。
たむらさんも、ご家族も、医療スタッフもみんな可能性を信じて回復に向かっていったことが大切なんだなあと思った。
あと、絵画に親しんでいて、扉絵がいつも何かの巨匠の絵のオマージュなところもすごく魅力的だった。
ちなみに、私も絵は大好きだけど、今は座っていると体が痛くなるので、集中して描くことができなくて、いつも途中でポイってしてしまう。
途中でポイってならないように、自分の漫画も西原理恵子のように下書きなしの一発描きだ。
と、思ってたら最近、西原は下描きをするらしいと知って軽くショックだったんですが・・・
‖感動ポルノということば
たむらさんの漫画の中では、T君という競馬選手のエピソードが反響を呼んで有名になったところがあるらしい。私も公開された時は、T君が両手を広げているところで泣いたものである。ていうか公開されるたびにどの話でも泣いてたかも。
でも一方で私は、このエピソードはよくある話だと思うので、あんまりこのエピソードだけに人が集まるのはどうなんだろうと思っていた。
そこで思い出したのが「感動ポルノ」という言葉だ。
少し前、病気や障がいを持っている人をネタに、健常者が感動したりすることが「感動ポルノ」なんじゃないかと批判されたことがあった。
私は、元々「愛は地球を救う」的なやつを見ないので、感動するかどうかは分からない。
でも、小さい頃から病気を抱えてきた側としたら、
「えっ?ソレ、感動する?」
「普通にある話じゃん」
って感じる。
「手足が不自由な人が文字が書けた!よかったね!(涙)」
みたいな感じのことを延々とテレビで流されても
「他人のことだし関係ねえなあ、時間をムダにした」
くらいにしか思わないと思う。
みんな病気や障がいに感動を求めているんだろうか。不思議。
私は健康になったこと無いからわかんないや。
‖自分の闘病まんがについて
たむらさんと並列して書くのは気が引けまくるけど、自分の闘病についても色々と考えさせられた。
実際の治療中は、患者や家族、そして医療スタッフも含めて感動しているヒマはあまり無いと思う。
みんな自分のやるべきことを本当に一生懸命にやっているから。
後で思ったら、ああ、なんかいい話っぽいわーくらいでしょうか。
そんな感じなので、わたし自身の闘病まんがも、そのまま描いている。
描けるようにしか描けないし、全て自分でやっている無料公開なので、何の工夫もしていない。
テレビといえば、私はスポーツ番組が苦手だ。
「他人がなんか賞とかとっても自分に関係ねえなあ。」
くらいにしか思えないからだ。
あと、肉体の限界に挑戦している様子を、なぜだか自分に当てはめてしまうので、
「うわああああんなに速く動いたら私なら脱臼しちゃう!」
「あんなにクネクネ回ったら私なら脱臼しちゃう!」
と勝手に痛くなってしまうのだ。
ちなみに脱臼はとっても痛い。私の中では手術後の次にノミネートされている。
‖ついでまんが「うつ病とわたし」
「はてなブログ」っぽく見出しをつけてブログらしいものを書いてみようと思ったらこうなってしまった。
長々と読んでくれてありがとうございます。
もうこの際なので、ついでで漫画を描いた。
はやく両方の病気を治してみたいものである。
おわり。
私のツイッター(絵用)
https://twitter.com/uyunyanuyu/